大腸内視鏡検査（大腸カメラ）
大腸内視鏡検査（大腸カメラ）について
大腸内視鏡検査（大腸カメラ）とはファイバースコープ（小型カメラ）を肛門から挿入し、全大腸（盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、Ｓ状結腸、直腸）と小腸の一部を観察する検査です。下部消化管にできるポリープ、癌、痔核、炎症などを早期発見でき、適切な治療方法を選択できます。
通常の大腸内視鏡検査は大腸を膨らませて観察する際に「空気」を入れますが、この方法では検査後にお腹の張りを訴える方が多くいらっしゃいます。当クリニックでは、空気よりも約200倍吸収の早い炭酸ガス（二酸化炭素）を使用しており、検査後のお腹の張りが大幅に軽減できます。
また、ポリープなどの治療可能な病変があった際には、大きさや場所にもよりますが、そのままポリープ切除手術を行うことができます。経験豊富な医師が責任を持って行う診断と治療を兼ねた手技になります。ご安心して検査をお受けいただけます。
当院の大腸カメラの特徴
1．できる限り楽な大腸カメラを
- 「優しい内視鏡」検査を心がけ、丁寧に、思いやりを込めて行います
- 吸収の早い炭酸ガス（二酸化炭素）を使用し、検査後のお腹の張りを大幅に軽減します
- 内視鏡専門医による高い技術と、それを生かせる最新鋭の内視鏡システムで内視鏡査を行っています。
2．最新の内視鏡システムで、安心して受けられる大腸カメラを
- 富士フィルム社製の最新の高解像度で、画像強調観察（BLI/LCI）が可能な内視鏡を使用します
- ポリープなどの病変があった場合、大きさや場所にもよりますが、当日ポリープ切除手術が可能です
- 癌などの悪性病変、外来で切除困難なポリープなどが見つかった場合は、治療可能な提携病院へ速やかにご紹介いたします
- 前処置（下剤の内服）は自宅、院内どちらも可能です
- 院内で前処置を希望される場合は、プライバシーを配慮した個室空間をご用意しております。
3．大腸カメラの前処置室はトイレ付きの個室を設置
専用のトイレ付き個室を設置しています。患者様のプライバシーを最優先します。
大腸カメラは、下剤を飲んでお腹を空っぽにしてから検査を行います。
下剤を飲む前処置室はトイレ付きの個室であり患者様のプライバシーをお守りします。個室内にトイレがありますので、トイレのために部屋からでる必要はありません。検査までの時間はリラックスしてお過ごしください。
当院が導入している内視鏡システム
富士フィルム社製
ELUXEO7000 SYSTEM
ELUXEOシステム
当院の大腸カメラがお勧めの方
以下のような症状がある
- 排便時に出血がある、便に血液が混ざる、便が細くなった
- おなかの調子が悪い（下腹部痛、腹部膨満感など）
- 貧血、急激な体重減少
- 検診で便潜血検査が陽性を指摘された
- 過去に大腸ポリープを指摘された
- 血縁者に大腸がん、大腸ポリープがいる
- 腫瘍マーカー（CEA、CA19-9）が高い
当院の大腸カメラの流れ
- 問診・診察
全身状態の把握、既往歴、内服薬、アレルギー歴、過去の検査歴などを確認させていただきます。
過去の検査状況からそれぞれの患者様にあった前処置方法（下剤の種類など）をご相談させていただき検査方法、日時の決定を行います。
検査に必要な血液検査（貧血、腎機能、血液凝固能マーカー、感染症など）を行います。 - 検査前日
前日の夕食は夜9時までに済ませてください。
食物繊維の多い食事（トマト、ネギ、海藻、きのこなど）や過度の飲酒は控えてください。
患者さんの便通状態に合わせて前日（場合によっては7〜14日間程度前）から、排便を促す薬を内服していただきます。 - 検査当日
当日は絶食でお越しください。
水分（お水、お茶などの透明な飲料水）は、検査前まで摂取可能です。
当日の内服薬については事前に確認し、ご説明させていただきます。
大腸内視鏡検査を行うためには、大腸の中をきれいにする必要があり、検査の3〜4時間前から1.5〜2.0Ｌ程度の腸管洗浄液を数回に分けて内服していただきます。
内服後の便の性状を看護師が適宜確認をさせて頂き、必要に応じて洗浄液の追加内服や、浣腸の処置を行います。 - 検査手順
検査着に着替えて、検査用パンツをはいていただきます。
検査ベッド上に横になっていただき、前投薬を投与します。
肛門から内視鏡を挿入し検査が開始となります。
途中適宜体位変換を行い、観察を行います。 - 組織検査やポリープ切除を行った場合は、一定期間激しい運動、長風呂、飲酒などは控えてください。出血の原因になる場合があります。
大腸カメラにかかる費用
| 保険 1割負担 | 保険 3割負担 | |
|---|---|---|
| 大腸内視鏡検査（観察のみ） | 2,000円程 | 5,000円程 |
| 大腸内視鏡＋生検＋病理組織検査 | 3,000～5,000円程 | 9,000～15,000円程 |
| 大腸内視鏡＋ポリープ切除＋病理組織検査 | 7,000～10,000円程 | 20,000～30,000円程 |
※金額は概算です。事前検査分（血液検査等）は含まれておりません。
※大腸ポリープを切除すると「内視鏡手術」として生命保険の還付金がおりる場合があります。生命保険や医療保険に加入されている方は、保険会社にご確認ください。