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ピロリ菌・除菌治療

ピロリ菌とは?

ピロリ菌は胃の粘膜に生息している細菌でヘリコバクター・ピロリといいます。
日本人のピロリ菌感染者の数は約3,500万人といわれていますが、多くのピロリ菌感染者は、自覚症状がないまま暮らしています。
日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは、ピロリ菌に関連する疾患の治療および予防のため、ピロリ菌感染者のすべてに除菌療法を受けることが強く勧められています。

ピロリ菌と関係する病気について

ピロリ菌の感染によって胃に慢性的な炎症が起こり(慢性胃炎)、長い期間続くとピロリ菌に感染した患者さんの一部から胃がんが発生することがわかっています。
また、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の発症にも関与しており、潰瘍の患者さんのピロリ菌感染率は80~90%と非常に高値です。
ピロリ菌はその他にもいろいろな病気と関係しています。

ピロリ菌除菌と胃がん

ピロリ菌の除菌は胃がんを抑制する効果がありますが、 加齢とともにその効果は低下していくため、除菌年齢は早ければ早い程良いと考えられています。
ピロリ菌感染歴のある方は未感染者の150倍くらい胃癌になりやすいと言われており、ピロリ菌除菌後にも胃癌発生の可能性が3分の1残るので、除菌後も定期的な胃カメラが必要です。

ピロリ菌の検査法

当院では下記の検査を状況に応じて選択し、診断しています。
内視鏡検査で慢性胃炎を認めた場合には、血液検査で抗体測定検査を行い、ピロリ菌除菌の評価に尿素呼気試験を用いています。

  • 抗体測定検査:血液に存在するピロリ抗体を測定して診断します。
  • 尿素呼気試験:精度が高く、除菌後の効果判定で主流の検査となっています。
  • 糞便中抗原検査:便中のピロリ菌の抗原の有無を調べます

※ピロリ菌の検査方法は1つでは判定困難な場合もあり、疑わしい時は複数の検査法を用います

ピロリ菌の除菌療法とは?

1種類の「胃酸の分泌を抑える薬」と2種類の「抗菌薬」の合計3剤を同時に1日2回、7日間服用する治療法です。
治療終了後8週間以上経過してから、ピロリ菌が除菌できたか評価します。
*当院では除菌後の効果判定は主に尿素呼気試験を用いています。

除菌療法の成功率はどれくらいですか?

1回目の除菌療法(一次除菌療法)の成功率は80〜90%前後といわれています。
一次除菌療法でピロリ菌が除菌できなかった場合は、薬剤を変更し、再び除菌療法を行います(二次除菌療法)。
二次除菌療法を行えば、ほとんどの場合除菌が成功すると報告されています。

除菌療法の注意点

  • 薬のアレルギー歴がある方は事前にお知らせください。(特にペニシリン等の抗菌薬のアレルギーのある方)
  • 除菌約内服中はアルコールの摂取、喫煙はしないでください
    *除菌率低下、副作用増加が報告されています。
  • 薬は続けて休まず服用してください。(3剤を同時に1日2回、7日間服用してください)
    *副作用の出た場合は下記参照ください。

除菌薬による副作用

副作用として下痢などの消化症状、発疹、味覚障害を起こすことがあります。
軽い下痢などの消化器症状や味覚障害が起きた場合は、自分の判断で薬の飲む量や回数を減らさず、残りの薬を最後まで(7日間)飲み続けてください。
ただし、症状がひどくなった場合や、発熱、腹痛、血便、発疹が出現した場合は、直ちに薬を飲むことを中止し、主治医にご相談ください。
その他気になることがありましたが、いつでもご相談ください。

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