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ウイルス性肝炎

肝臓とは?

肝臓は、栄養分の生成や貯蔵、血液中の薬物や毒物などの代謝や解毒、胆汁の産生、身体の中に侵入したウイルスや細菌による感染の防御などさまざまな働きをしています。

ウイルス性肝炎とは?

ウイルス性肝炎とは、肝臓がウイルスに感染することで炎症が起こる疾患です。
肝炎ウイルスは主に4種類(A、B、C、E型)存在し、それぞれ特徴が異なります。
A型、E型肝炎ウイルスは主に食べ物を介して感染し、B型、C型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染します。中でもB型、C型肝炎ウイルスについては、感染すると慢性の肝臓病を引き起こす原因ともなります。

A型肝炎ウイルス

貝類の摂取や海外での飲食によって感染します。日本は衛生環境が良くワクチンもあることから、流行することはありません。
急性肝炎の原因になりますが慢性化することはなく、ほとんどが自然治癒します。

B型肝炎ウイルス

輸血や出産、刺青、性交渉、針刺し事故などにより感染します。
日本では1986年にワクチンが導入されたため、若年者の感染は減少しています。
出産後、乳児期に感染するとキャリアになり、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進展する場合があります。
成人で感染した場合は急性肝炎となり、一部は劇症化しますが、大部分は治癒します。
インターフェロンや核酸アナログ製剤により、ウイルスの活動を抑え、肝臓がさらに障害されることを防ぎます。
現在の治療法では、ウイルスを完全に排除することは困難で、肝硬変や肝がんなどのさらに重い疾患に進展させないことが治療の目標となります。
血液検査、画像検査などによる定期的な検査が必要となります。

C型肝炎ウイルス

輸血や血液製剤、刺青により感染します。ワクチンはありません。
約30%ではウイルスが排除されますが、約70%はキャリアになり、慢性肝炎に移行します。肝硬変や肝がんに進展する原因の最も大きな要因となっています。
(※現在医療現場で使用されている輸血用血液や血液製剤は厳密な検査が行われているため感染は報告されていません)
近年、C型肝炎ウイルスに対する薬物療法は急速に進歩しており、経口薬によってウイルスを90%以上排除できるといわれています。

E型肝炎ウイルス

豚、猪、鹿などの動物が保有するウイルスで、生肉の摂取により感染します。
慢性化することはなく、ほとんどが自然治癒します。

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