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便秘症

便秘症とは?

本来出すべき便が十分に出ない、または快適に出ないために腹痛、排便困難感、残便感などの感覚があるといった排便のトラブルが長く続く病気のことです。
20~60歳までは女性に多い傾向がありますが、60歳以降は性差が少なくなり、年齢を重ねるごとに有病率が高くなることが特徴です。
便秘の原因は様々で、大きい病気が隠れていることもあります。自己判断ではなく、病院での診察や検査を受けた上で、生活習慣の改善や適切な治療を受けられることをお勧めします。

便秘症の原因

食物繊維の摂取不足や運動不足など生活習慣に関わるもの、内服薬の副作用によるもの、元々の持病によるものなどがありますが、大腸がんなどの重篤な病気が隠れていることもあります。

便秘症の症状

“便秘”とは、“本来体外に排出すべき便を十分量かつ快適に排出できない状態”ですが、その便秘による症状が現れて検査や治療を必要とする場合に“便秘症”と呼ばれます。
その症状としては、排便回数が少ないことによる腹痛や腹部の張り感、便が硬いことによる排便困難感や強くいきむ必要性、軟便でも排便困難感や残便感を生じるものがあります。
つまり“便秘症”とは、排便の回数のみで判断されるのではなく、排便困難感や残便感などがある場合も便秘症と考えることが一般的です。
基本的には、これらの症状が3か月以上続いている場合に慢性便秘症と呼びます。

便秘症の注意点

最も重要なことは大腸がんなどの器質的疾患の除外です。
便に血液が付着した、便潜血陽性と指摘された、慢性的に便秘症状がある場合は、血液検査、腹部レントゲン検査、大腸内視鏡検査、CT検査などを検討する必要があります。

便秘症の治療

便秘症と診断された場合、大腸がんなどの病気が原因であるケースを除いて第一に行うべきなのは、食事・生活・排便習慣の改善です。
それでも便秘が改善しないケースでは、便を軟らかくしたり大腸の運動を促したりする作用のある下剤などの薬物が使用されます。
下剤には大きく分けて非刺激性下剤と刺激性下剤がありますが、安定した排便回数や便の硬さを保つために非刺激性下剤を毎日適量内服することが原則です。
刺激性下剤は適量の非刺激性下剤が見つかるまでの一時的な頓服使用にとどめます。

*市販薬を内服し、自分で治療を繰り返す方は刺激性下剤を常用されていることが多く、薬物治療に抵抗性の便秘症になる可能性があります。
便秘症でお悩みの方は、一度病院でのご相談をおすすめします。

*便秘症の治療薬は近年認可された新しい治療薬もあり、これまでの治療で、なかなか症状が改善されなかった方でも非常に効果のある場合があります。
便秘症でお困りの方はお気軽にご相談ください。

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